喧嘩に強くなる方法(1人で自宅でできる)3~拳を痛めろ!~  

 

あなたに1000のパワーがあるとしましょう。残念ながら、相手に伝わるパワーはかなり減ります。場合によっては50位しか伝わりません。

例えば、ストレートパンチを相手にあてることを想定します。

まず、くるくる回転する椅子に、足を浮かせて座りながらパンチを打ってください。多分めちゃくちゃ弱いパンチしかでないと思います。

足が浮いているので足の力は使えず、椅子が回転するので背筋や腹筋も使えない状態でパンチを打つことになります。よって、背筋上部、胸筋、肩、腕のみが動員されますが、まあ弱いです。筋肉の7割は下半身にあり、背筋、腹筋も含めると8割くらいの割合になると思います。つまり、この時点で既にマックスの2割くらいの力しか出せないということです。

ではあなたがベストなコンディションで立ちながら、完璧なフォームで最大限の力を発揮して、教科書に書いたような綺麗なパンチを打つとしましょう。

この時パンチの力はどのように生まれるか。まず、地面を踏みつける足の筋肉の力が腰に伝わります。腰に乗った力は、腰の回転により増強され,上半身に伝わります。その力が胸や肩に乗って、腕を伸ばす時に加速をつけて、最後に胸、肩、腕の力が乗って拳に伝わり、拳が相手にその力を加えます。もちろん、拳1つにすべての力が集約され相手に伝えるのです。

さて、この場合、一番強い部位は間違いなく足です。足の筋肉は上半身とはけた違いです。

逆立ちで走れないことを考えれば一目瞭然ですが、楽に歩ける時点で足はかなりの力を持っています。

もしあなたの体に弱い部分があると、そこに力が伝わった時にその部位が耐え切れなくて、無意識にその伝わる力を一部切り捨てることになります。あなたが肩をケガしていることを想定してください。あなたの肩はほとんど使い物にならないでしょう。どんなに足腰の力があってもパンチを出す瞬間に肩に激痛が走り、多分しょぼいパンチして打てないはずです。

分かりやすく体の各部位を数値で例に出しましょう。

攻撃力(防御力)で示します。

足=1000(2000)

腰=500(1200)

胸+肩=500(1000)

腕=300(800)

拳=50(200)

 

防御力は伝わる力に耐える上限値と考えてください。

まず足から1000の力が腰に伝わります。腰は500の力を乗せようとしますが,防御力の上限は1200なので、1200までにして胸や肩に伝えます。胸や肩はやってきた力が既に防御力を超えているので,上限の1000にまで力を落とし受け取り、それを腕に伝えます。腕も同様に防御力の上限の800に下げて、最後の拳に向かいますが、拳はそのまま相手にぶつけたら拳が壊れると判断し無意識に200にまで下げて相手に伝えます。

もしあなたが空中にパンチを繰り出すなら拳はどこにもぶつからない、つまり使わないので、腕の防御力のマックスの800まで出せます。

例えば壁を殴るときに無意識に力を落として殴るのは拳を守るためです。もし、リミットが外れ、フルスイングで壁を殴ったら間違いなく拳が壊れます。

なので、拳を鍛えてない人が喧嘩をしても、力のほとんどを発揮できないか、1撃殴っただけで拳が壊れ、もう勝てません。

素人の弱点は拳であり、拳を鍛えないと強いパンチは打てません。

正直非力な人間でも、拳をしっかり鍛えれば、マッチョよりも強い力が出せます。

 

A君(フルマッチョ)拳一切鍛えていない

足=3000(3000)

腰=1500(2000)

胸+肩=1000(1500)

腕=800(1300)

拳=50(200)

腕に力が伝わった時点で1300の力がありますが、拳が弱いため、減力し、200の力が相手に伝わります。

 

B君(ヒョロガリ)拳がめっちゃ強い

足=7000(1000)

腰=300(500)

胸+肩=300(500)

腕=200(500)

拳=100(500)

腕に力が伝わった時点で500の力があり、拳が強いため、そのまま500の力が相手に伝わります。

 

A君は拳をかばって200の力、B君は拳が強いため、フルの力で500を伝えるため、実際に喧嘩をしたらB君が勝つ可能性が高いです。

よく喧嘩に強いヤンキーがガリガリなのに強いのは本能的にこのことを知っているのかもしれません。もちろん筋肉が無駄についていない体だと軽いので、機敏に動けますし、スタミナもあります。それで500のパンチが打てれば、マッチョに勝つ可能性が高いですね。

 

もしA君が他の部位と同様に拳を死ぬ気で鍛えて

足=3000(3000)

腰=1500(2000)

胸+肩=1000(1500)

腕=800(1300)

拳=200(1000)

にすれば、1000のパンチを出し、最強になります。

 

パンチは喧嘩をする上で最も重要な攻撃です。

まずは拳を鍛えることが最優先だとご理解いただけましたか?

 

拳を鍛える方法は1つ。とにかく拳を痛めることです。

痛めた拳は細胞が修復し、より固く強くなります。

固いコンクリなどで拳立てふせや固いところへのパンチを高頻度でやってください。両手にゲンコツを作り、互いにぶつけあうのもよいです。

痛くなるまでやって、痛みがなくなったらまたやりましょう。徐々に痛みが気持ちよくなり、必ず拳は強くなります。

固くなれば、腕の力をより破壊的に相手に伝えるメリットもあります。

 

例えるなら、時速100キロでゲンコツサイズのスポンジが1000の力で飛んでくるのと、同じ大きさの岩が飛んでくるのではどちらが破壊的かということです。

後者は殺人級ですが、前者は全く痛くないですよね。