社会で成功するためには?

世の中のことってなんでもそうですけど、パレートの法則が成り立ちます。

簡単に説明すると、10割の時間で10割の理解が得られることを前提とすると、最初の2割の時間で8割は理解できるということです。残りの2割の理解を得るためには、残りの8割の時間が必要となるため、非常に効率が悪くなります。

 

分かりやすい例でいうと、10割の時間を歴史の理解に投じると、歴史の入試の点数は100点になるかもしれないですが、残りの入試はすべて0点です。

 

例えば、5教科(国語、数学、理科、社会、英語)の試験があるとして、限りある時間を

2割ずつ5教科に捧げて、すべて80点を取ったとしましょう。合計点は400点です。

他の人は、社会に10割の時間を使って社会だけ100点にして、他は0点だとしましょう。世の中でうまくいくのは、大抵の場合前者ですね。

要領がいい人ってパレートの法則通りに生きている人だと思います。

 

短い時間で重要な点のみ理解し、残りの時間を別のことに割くというわけです。

要領はいいんですが、何に置いても、そこそこできるが、これといった武器がないため、いわゆる器用貧乏になります。絶対にプロにはなれません。しかし何かに10割時間を割いたからと言って誰でもプロになれるわけではありません。

例えば、あなたの人生の使える時間をすべて柔道に捧げたとしましょう。あなたの柔道の強さのマックスが1000だとしたら、すべての時間を投じれば、あなたの強さは1000になります。もし、2割の時間しか割かないとしたら800になります。

しかし、絶対にプロになれるわけではないです。

生まれ持って、あなたより運動神経が良く、体格も良い人はマックスが10000だとします。この人は2割の時間で既に8000まで強くなります。

この事実を知って、あなたは、プロになるためにすべての時間を捧げようと思いますか?

 

あなたが、何か好きなことがあって、その道のプロになりたいとしましょう。

周りは、その努力が無駄になるからやめとけと言いますよ。しかしあなたは自分はきっと才能に恵まれ、絶対にプロになれると信じているとしましょう。

この場合、まず2割の時間をそれに割いてみましょう。例えば、一般的にプロになるのに10年は時間が必要だとしましょう。柔道でもそれぐらいの時間は最低必要だと思います。試しに2年間柔道をやってみてください。10年続けるのに比べると、8割くらいの強さにはなっているはずです。あなたが、プロの素養があるなら、マックスの数値が明らかに高いので、10年以上続けてる人たちに基本負けないはずです。

プロになれる素養があれば、ちょっとの時間を割くだけで、凡人がたどり着けない領域にすぐに達します。

 

あなたがどっちの道に進むか考えてください。

ジェネラリストかスペシャリストか?

もしあなたの才能が多岐の分野に分散されていたら、あなたはジェネラリストになるべきです。人間って、いろんな才能を持っている人がいますが、能力値の総数は同じだと思っています。つまりどこかが極端に高いと、他が犠牲になるということです。

なんでもできるが、すべてにおいてぶっとんでいない人もいれば、極端に苦手なことがあるが、ある分野においては異常なくらいに素晴らしい人もいます。

 

例を出しましょう。勉強もできて、運動もできて、人付き合いも上手で・・・・・と何をやらせてもそこそこできる人ってたまにいますよね。

このタイプの人って人生において大成功しない例が圧倒的に多いです。大体大成功している人って世間一般ではかなり変わり者です。というよりも、多分人が生まれてきて死ぬまでに人生を成功させるにあたり、必要な能力ってほんと少しで、残りの大部分は無駄になるんです。

多分勉強ができて、足がすごく速い人がいても、人生において、場合によっては、どちらも役立たないかもしれません。

別に勉強ができても、勉強ができない人でも入れる会社に入社してしまえば、勉強できない人と大差がなくなる可能性が高いですし、社会人になった後、車を使えば、走る機会が皆無の人も多数です。要は、どんなにすごい能力を持っていても、一生使わなければ無駄なんです。なんでもできる人でも、その中の数ある能力しか使う機会ってないです。さらにその能力を使うときは、その能力のみで戦うわけですから、その能力を極めている人に負けるわけです。

柔道の試合をしている時に、数学の知識は役に立たないですし、ビジネスのプレゼンで勝負している時に、足が速いことは役に立たないからです。

人生で成功する人ってある意味このことをよく理解していて、無駄だと思うことに時間を割かないです。英語なしで、勝負できる世界で戦うつもりなら、英語はある意味0でいいんです。

成功しない人って、将来自分が使わないのに、なんとなく英語の勉強をすることがあります。

使わないのに、簿記2級を取ったり、なんとなく自分の価値を高めるために、すぐに始められて楽に形になるものに手を出します。パレートの法則で、少しの時間をかけるだけでも、全くやってない人からしたら、すごく能力があるように見えますが、使わなければ全く不要な能力です。

 

例えば、日本国内で天才大家になって、家賃収入ザクザクを目指しているとしましょう。

まずは、TOEIC対策なんてしていたら間違いなく負けますし、運動神経良いことはほぼ無関係です。

一番大切な能力は、お得な物件を見極める能力と、賃貸需要が今後高まるエリアを選定する能力です。逆にこの2つ極めたら成功する確率が高いです。

生まれてから勉強もできなくて、スポーツもできなくて落ちこぼれだと思っていても、この2つの能力を極めて、物件を購入すれば、大家として大成功するかもしれません。

そうすれば、インターハイに出場して、東大卒業した高学歴のスポーツ万能人間に年収で勝てる可能性も高いです。世間一般でどんなに落ちこぼれと言われようが、社会で成功するためのほんの少しの能力を高めるだけで、他のすべての能力で負けても、社会で成功します。

パレートの法則は一見すごく効率の良い話に聞こえますが、この法則を知ることで、様々なことに安易に手を出し、使えない能力ばかり8割まで高め、社会で成功できない人間を量産していることが不憫です。