格闘技を始めたい方へ

世の男性にとって、肉体的な強さとは、はっきりとみんな言わないですが、憧れの1つではないですか?

喧嘩に強くなりたいとか、本心ではみんな思っているが、子供っぽいと思われると思いあまり口には出さないですね。

でも、漫画やドラマなどのフィクションの世界では、喧嘩のシーンというのはクライマックスの場合が多いです。そして主人公が実は喧嘩に強いっていう設定はかなり多いです。

それぐらいみんなの潜在意識の中に喧嘩に強いのはカッコいいという価値観があるんだと思います。

筋トレ始める男の中には、表面的な理由はダイエットとか健康のためとか言いますが、喧嘩に強くなりたい、強い見た目になってなめられたくないという方多いんじゃないでしょうか。

筋トレって誰でも簡単に始められますし、はっきりした目標がないから、続けるのもやめるのも簡単なんですよね。言い方悪いですが、にわかの筋トレ好きが一定量現れては消えるの繰り返しなんですよ。

でも格闘技は違います。

例えば、キックボクシングを趣味でやってみようかなと思っても簡単には始められないですよね。

もちろん最近流行りのエクササイズのキックとは違いますよ。

いきなりスパーやれと言われてもきついですし。危険ですし、痛いですし、抵抗ある人が多いんじゃないでしょうか。また筋トレは、自己流でもある程度できますが、格闘技は自己流でやることにも限界があります。

だから大抵の人は格闘技はやらず筋トレだけやるんですが、結局筋トレもきついので、中途半端になって「別に強くなっても今の平和な日本では意味ないし」とか「怪我したらアブナイからほどほどにしよう」とか「実際誰かに喧嘩になれば、社会的立場も良くないし、怪我するし」とかで、筋トレする意味すら見いだせなくなり、趣味程度に思いつきで筋トレを惰性でするようになり、結果的になんの意味もないランニングとかと同様の運動として終わるパターンがほとんどだと思います。

人間ってそうゆうもんですよ。楽な方にいくのが当然です。むしろ、筋トレや格闘技を「強くなりたい」って思いだけで続けるのって、相当経済合理性悪いですよ。だって強くなっても、メリット少ないですからね。例えば、相手を殴れば犯罪ですし、相手に喧嘩をふっかけられて、喧嘩しても犯罪になりますし、誰かを守るために強くなっても実際にそのような場面になれば、警察に連絡するのが確実ですし、助ける人がいないような治安の悪いところはそもそも近づかなければ、このようなリスクはかなり低いです。

マッチョになっても周りにすごいと言われますが、それだけです。相手を威嚇しても、経済的なメリットはないです。むしろ相手を委縮させて損します。

その時間を例えば法律や経済の勉強に割けば、かなり経済的には助かるはずです。暴力で被害を受けることより無知により被害を受けることのほうが圧倒的に多いからです。

世の中の成功者のほとんどは筋トレも格闘技も趣味程度にしかやってないです。なぜだか分かりますか?

生きる上で不要だからです。この両者はまさに趣味や自己満足のものなんです。

でも世の成功者のほとんどは法律や経済については、努力を惜しまず勉強しています。

この話を聞いて筋トレや格闘技をすることがばからしいと思えた方は、いっそのことやめた方がいいです。

時間がもったいないです。なぜなら、こんな気持ちで打ち込んでも、絶対に強くならないし、マッチョにもならないです。むしろ変な自信をつけて危険です。

本当にマッチョになる人や格闘技強くなる人は、考えている次元が違います。

痛みや苦しみに耐えることで強くなるなら寧ろ喜びを感じるレベルです。

ビール瓶で脛をたたくことも、拳でコンクリ殴って血が出ることも、筋トレで体を痛めることもすべて喜びと感じます。そして限りある時間を惜しみなく使ってじっくりトレーニングに打ち込みます。それを楽しいと感じます。このぐらいの気持ちじゃないと継続しませんし、成果も出ません。筋トレは英単語を覚える作業とは違います。やった分だけ成果は出ません。気持ちが入らずにやった分は無駄になります。

筋トレを時間と回数決めて義務的にやっているうちは絶対成長しません。

10回5セットをやるくらいなら、1セットで良いので、これ以上持ち上がらないと思えるまで、死ぬ気で1セット続けるのが良いです。この1セットを超えられたら、次は、休んで再度限界を挑戦です。

この作業死ぬほどつらいです。でも筋トレってそうゆうもんです。

格闘技も一緒です。

何万回と同じ作業を繰り返して自分のものにすることが必要です。

練習相手に殴られて怪我をしても仕方ないと耐えられるメンタルで戦う練習が必要です。

もう見えてきましたか。

これらのことを理解してなお、格闘技を始めたいと思えるなら道場でもジムでも検索で探してプロの指導を受ければいいんです。

格闘技はかなりの運動神経や身体能力が必要と思います。そしてとても危険です。怪我は常につきものですし、柔道でも頭を強打し、死ぬこともあります。この危険と労力と時間をかけても得られるものは、多くの場合自己満足です。結局プロになって試合に出たいとまで思えるなら話は別ですが、純粋に強くなりたいと思い、始めたところで、本当に強くなっても喧嘩するわけにいかないですし、普通に生きていれば、めったに遭遇しない乱闘などに役立つくらいなので、ほぼ役立ちません。

この前提でジムなどで格闘技を始めると、多くの方は挫折します。例えば、キックボクシングを例にとってみましょう。ミット打ちでミドルキックの練習をする場合、自分がミットを蹴ると大抵脚がめちゃくちゃ痛くなります。赤く腫れます。初心者は当たり所が悪く、指の皮がむけて血が出たり、腫れ上がったりします。本当に痛いです。またミットで受ける側は、腕はめちゃくちゃ痛いし、頭に衝撃が来て、めちゃくちゃ体に悪いです。

どっちもつらいです。でも強くなるならひたすらミット打ちをやったりスパーをやったりです。とにかく痛みとの闘いです。骨が折れることもあります。顔に傷もつきます。正直周りの受けもあんま良くないので、キックやってることを話題にしずらいです。動機が強くなりたいからって言うのなんか恥ずかしいじゃないですか?それ以外にガチのキックやる理由ってないので、キックやってるって言った時点でほとんどの人は、動機は強くなりたいからかな?って思います。

まだ、この点では柔道のほうが受けがいいかもしれません。柔道なら色々な理由がありますしね。

まあどれをやるにしても経験者は数十年やってる輩ばかりなので、強くなるには少なくとも10年は必要でしょう。かなりの投資が必要です。繰り返しますが、この時間を社労士などの勉強に費やし、資格を取れば、キックと違い、収入を増やすチャンスを得て、人生が豊かになる可能性もあります。

格闘技や筋トレに人生を費やすことはイコールお金にならないことに人生の貴重な時間を費やすことになります。この覚悟がないなら、週2回の楽な筋トレでやった気になって、体も痩せたままで、自己満足に生きるほうがよっぽど幸せですし、無意味な筋トレもやめて、金になる趣味(プログラミングや法律の勉強)などに目を向けるほうがよっぽど賢い気がします。