最近のフローリングはダメ!

近年の新築を見ているとほぼ間違いなく塩ビのシート系フローリングです。

これは、合板の表面に薄い塩ビのシールを貼っているものです。

なので、表面は木ではなく、本物の木の模様をした高耐久なシールが貼っているだけです。

シールなので、表面はツルツルしていて、汚れにも傷にも強く、量産でき、原材料が安いので、非常に安価に導入できます。

そして新築時はまるで本物の木のように美しいため、無知な人は気に入ります。

 

住んでから様々なデメリットに気づきます。

大きく分けて3つあります。

1つ目は、傷ついたら一切修復不可能なことです。シールが破れて、中の合板が見えて、非常に汚く見えます。しかも凹凸ができて歩く都度違和感があります。

多くの方は20年目くらいまでに張り替えるか,上にクッションフロア等を敷いてリフォームするようです。正直一番安いクッションフロアでも1階だけで20万円くらいします。

長い目で見れば,新築時に無垢床を導入するのが良いです。

場合によりますが,1階だけなら差額30万円とかでもあります。

無垢なら、表面に傷がつきますが,アイロンの蒸気で凹みを直せますし、傷はやすりで削れば綺麗になります。

また、どうしても全般的な痛みが気になるようなら、20年目で全体を削ることもできます。

そうすれば、10万円ほどかかりますが、また新品として使えます。

だいたい15ミリくらいの厚みがありますが、表面数ミリ削っても、まだまだ使えるので、お得感満載です。

 

2つ目が、汚れが目立ちやすいことです。

所詮シールなので、表面に汚れがつくと、そのまま吸収されずに表面に付着します。

これが歩くたびに足にまた汚れがついて、またその汚れが床の他の箇所について、ずっと足も床も汚れを付着し合うようになりかなり不快です。

無垢床ですと、表面に付着して、少し吸収するような形で保持しますので、歩いているときに、汚れが気になることもありません。

毎日夜に簡単に乾拭きすれば、綺麗になります。

シート系は乾拭きでは汚れがとれないくらいしつこく付着するので、濡れたぞうきんでふきます。かなり手間です。

しかし無垢床の場合,表面に天然のオイルを塗れば、汚れが表面に付着せずはじくので、そもそも足の汚れなどがつかないです。

正直毎日拭き掃除しなくても1週間くらいは平気で綺麗さを保ちます。

 

3つ目は肌ざわりが悪いことです。

夏場など、足が蒸れていると、ペタペタします。足跡がつくくらいです。靴下はけばいいのかもしれませんが、室内は裸足のほうが落ち着きます。そして冬場は冷たくなります。不快です。

 

以上の3点はありえないくらいのデメリットです。

問題はいずれも住んでみないと気づかないところです。

建売を見る時はスリッパ履きますし、見た目は無垢床のように見えるので、騙されてしまいます。

建売業者はほぼ間違いなくシート系フローリングを使ってコストを下げています。

 

あなたがもし床を選べるなら、シート系はやめましょう。

可能ならば、無垢床を入れて、一生大切に使いましょう。

初期コストが高くても、長い目で見れば確実にお得です。そもそも修繕不可能な床にすることはナンセンスです。

床って家の建具の中で最も汚れたり、傷ついたりする部分ですし、最も触れ合う時間の長い部分です。

見た目にも快適性にも最も大きく影響する箇所なので、慎重に選びましょう。

 

例え30万円多く払ったとしても、30年で割れば1年あたり1万円です。月に直したら800円くらいです。

家賃800円高い部屋が無垢床だったらそっちを選びますよね?

35年でローン組んだら、月の支払い額は利息込みで800円くらいですよ。そして35年後もシート系と違って、ずっと使えます。

シート系は結局張替えになると30万円別途かかるので、その時点で費用は同じになりますしね。