お金について真剣に考えてみました。

得した、損したことに関する話題って世の中溢れていますよね。みんなはっきり言わないですが、不平不満の原因や日々のストレス、何かを決断するときの重要な理由の1つがお金です。

きれいごと言っても、人が争えば、裁判で慰謝料請求になりますし、医療もお金払ってなんとか解決しようとします。

買い物も少しでも安く買うために、皆さんは日々買い物に神経を尖らせていますし、結婚相手や子供を持つことも、お金を基準に考える人が多いことも実情です。

購入か賃貸か、地方か都会か、公務員か民間か、大学に行くべきか否か、どの携帯電話がいいか、軽自動車か普通車か、何歳で結婚するのが良いか、日々皆さんはこのような二者択一に悩まされて、どちらを選ぶか考えるはずですが、この判断の基準はどちらが安いか、どちらがお得かなどがほとんどです。

より具体的に言うと、同じ幸せをどちらが安く手に入れることができるかを求めています。

安さだけ求めれば、ボロボロのアパートに一番安い携帯を持って、車も持たず、古着を着て、毎日、カップラーメンで過ごし等の極限の生活をすればいいのですが、これでは、生活の質は最悪です。

みんな快適な生活を求めているので、できるだけ良いものを安く買いたいのが現実です。

 

こんな生活の中で日々数千円儲けただの、場合によっては数十万円儲けた、損したなどで一喜一憂しているわけです。

確かに長い目で見れば、日々の節約が大きな資産を築くきっかけになります。そして日々の節約により将来は、貯金がたまり、ほしいものが買えます。

しかし、実際は、日本人の資産を持っている人間のほとんどが貯めたお金を遺産として残しています。

これは何を意味しているのでしょうか?

一説には、子供に遺産を残してあげたいという意見もあります。確かにこのように考える人もいるでしょう。ただし、多数の人間は、日々子供に残す遺産を考えて節約生活をしているとは思えません。

ここまで子供に対して自己犠牲でお金をためる人間が多数ならば、子供1人当たりいくらかかるとか、お金かかるから産むのを控えるとかいう考えは出てこないはずです。自分を犠牲にしてでも子供を持ちたいと多くの人が思うでしょう。そしてそもそも、遺産にせずに生前にできる限り与えておきたいのが人の常でしょう。誰だって、死後よりも生前に子供に渡して使ってもらい、その反応を見たいはずです。

経済学的には、戦略的に遺産を餌に、子供に介護をさせるという考えもありますが、現実にどれくらいこの効果があるのか微妙ですし、私も、もし自分の子供が遺産目当てで介護をしてると思うと、そんな生活嫌になります。

 

これらを考えていると、ただ1つの結論にいきつきます。

人は、老後のためとか漠然に節約や労働をしていないですね。人によっては、目の前の住宅ローンとかほしいものとかのために、貯金や労働をしていると思いますが、このように目先の支払いやほしいもののために貯金や労働をする考えの方は、お金が入ったら、すぐに物欲があるので、使い切り貯金ができない体質の方です。このような方は、常に貯金がなく、場合によっては、借金をするぐらいなので、常にお金に追われているかたです。このような方は、無駄な物欲をなくし、貯金ができる体質作りが重要なので、まずはそこを学びましょう。

今回の対象は、別に理由はないけど、ただ損したくない、お得に生活したいと考える人です。

このような考えの方は、非常にお金に対する思いが強く、お金を欲しているといえます。他の人は、他にほしいものがあり、それを手に入れるためにお金が必要なので、お金を求めていますが、このタイプの方は、お金自体を欲しているのです。

なので物欲の対象はお金で、とにかく何かを手に入れるとき、その物自体より、それを手に入れることで得するのか、損しないのかを考えます。

具体例でいくと、例えば、相場よりかなり安い中古物件があるとします。一般の人は、そこに住みたいか否かでまず判断をし、住みたいと思ったら値段を見ます。そして、その値段が、自分が手を出せる値段なら喜んで買います。しかし、このタイプの人間は、まず相場より安いお得物件に目をつけます。そして自分が住みたい物件ではなく、その中で最もお得に買えそうな物件を探します。

万が一、すごくお得な物件を見つけたときは、どうにかそのお得物件を手に入れるため、住みたくなくてもむりやり、住みたい理由を自分に作り、住み始めることもあります。潜在的には我慢が多い生活になりますが、本人は得した気分で大満足です。

すべておかね基準で物事を見ている典型です。このような考えでいくと、お金がどんどん貯まります。

どこで満足するかというと死ぬまでこの価値観なので、遺産を残して亡くなる人がほとんどですね。

思い切って何かを購入できたらいいんですけど、いつ何時もお金の悩みがつきなくて少しかわいそうな

気もします。

このタイプの方は日本人に結構多い気がします。手堅い方で、真面目な方です。ローリスク、ローリターンで長期に渡り、資産を築くコツコツタイプです。変化を嫌い,できるだけ小さな得で良いので、極端に損を嫌いながら、日々蓄財していくタイプです。

 

あまり高望みをせずに,失敗を恐れ、いつも安全な道を選ぶので,失敗も少ないですが、成功も少ないタイプです。

 

長くなりましたが、このような方は肝に銘じてもらいたいです。

日々の小さな得や損を気にせず生活しても、もともと貯蓄体質なので,死ぬまでほぼ間違いなく,生活水準を維持することができるはずです。逆にこのような損得に捉われて時間を浪費したり、ストレスをためたりすることのほうが良くないので、ここは気持ちを切り替えて、お金に寛容になりましょう。

 

結局遺産が1000万円から1500万円にふえても、残された人の幸せにそこまで貢献しません。

 

貯めたお金は使い切る気持ちで生きるのがいいです。貯金も大切ですが、使うことも大切です。