食べ放題!飲み放題!に騙されるな!

これは多くの人が騙されていますね。食べ放題!飲み放題!

経済学の基本原理の1つに限界効用逓減の原理というものがあります。逓減っていうのは徐々に下がっていくというものですね。効用っていうのは、幸福感みたいなものです。何かによってもたらされる幸せみたいな感じです。限界っていうのは、今ある状況から、瞬間的に変化した時のことを表現しています。日本語のもう限界っているのも、これ以上何もできる余地がない状況ですよね。なので,限界から次に増えるときって、ギリギリの微細な変化なんですね。

では限界効用っていうのは、何かをある人にほんの少し与えた時に増える効用なんです。それが逓減していく。つまり与えることを続けていくと、追加で与えられたときに、増える効用の量は減っていくということです。ここで注意は与え続けると、幸せの総量は増えるのですが、追加で与えたときの追加増える幸せの量が減っていくとのことですね。

言葉で説明すると難しいのですが、これって万人にとって至極当然のことなんです。

 

例えばすごく喉が渇いているときに、コーラを飲むとしましょう。最初の一口目を飲んだ時にもたらされる幸福感(効用)は半端じゃないです。つまり1口目の限界効用は、半端じゃなく高いってことです。2口目の時も1口目とほぼ変わらず高い効用がもたらされます。そして飲めば飲むほど、幸せの総量は高まりますが、2杯、3杯と飲み続けていくと、だんだん飲む時に感じる幸福感は増えていかなくなります。のどがいっぱいになれば、追加の1杯は飲んでも飲まなくてもほとんど変わらない状態になります。これはつまり追加でコーラを与えられる時にもたらされる喜びは、喉の渇きがなくなるにつれて徐々に小さくなっていっているということです。