公務員試験対策について

楽天のでんき

公務員いいですよね。基本給のベースは高くないですが,ほぼ確実に昇給しますし,ボーナスも安定して出ます。さらに色々な手当が多く,私の場合,現在7万ほど毎月手当が出ています。これに超勤がつくと,相当な額になりますが,仕事内容も部署によりますが,民間と比べるとプレッシャーは少なく,定年まで安泰なので,就職で悩んでいる方には本当におすすめです。

皆さん公務員講座に通われたり,検討したりしていますか?結論不要です。この試験は対策のテキストが豊富なので,独学で十分合格可能です。
私は完全独学で,国家一種(現総合職)の経済職を上位1割で最終合格し,国立国会図書館職員,国家二種,地方上級の筆記1位合格をしてきました。一般的には,かなり上位に分類されると思いますが,勉強期間は半年ほどです。但し一日8時間~10時間程度は勉強しました。

さあ、これから試験を受ける方,どのように対策してますか?ざっくり各分野ごとの対策を見てみましょう。

 

(教養科目)
間違いなく知能問題を対策しましょう。判断推理と数的推理・空間把握が苦手な方が多いようですが,完全な得点源です。この2つで少なくとも8割は取りたいですね。国立大の学生は,センターで数学やってる人がほどんどだと思うので,数的推理・空間把握は10割目指してください。難しくても高校入試レベルです。私大で数学をあまりやってこなかった人は,数的推理・空間把握を完璧にやるのは相当時間がかかります。数的推理・空間把握の問題集を始め,分からない問題がどれくらいあるか確認しましょう。どの分野においても基礎的な問題が多いので,一度は習ったことがあるはずです。後述しますが,数的推理・空間把握レベルの数学が理解できていないと,専門科目のマクロ・ミクロ経済学で点が取れません。一番最初に数的推理・空間把握の対策からしてください。そして判断推理ですが,こちらは,予備知識はほぼいりません。パターンがあります。ひたすら問題解いて,パターンに慣れてください。一度に多数やると頭が疲れて効率が悪いので,一日10問をコンスタントに続けましょう。そして,知能問題残りの文章理解と資料把握ですが,資料把握については,完全にパターン化しております。短期集中で,マスターしましょう。一日30分の勉強を2週間ほどコンスタントにやれば,得点源になります。文章理解については,小手先の対策でどうにかなるものではありません。古文は平易なものが多いので,文章理解の問題集にのっている問題を解いて,最低限基礎的な古語だけ暗記しておけよいでしょう。英文は,得点源なので,しっかりとりましょう。単語集DUOをやるだけでもかなり変わります。というよりも,これからは,公務員になるにしても英語ができたほうが絶対有利です。公務員試験対策と並行して,TOEIC対策もしておきましょう。得点があると,面接時のアピールになります。現代文は,過去問を解くこと,日経経済新聞を大学図書館等で毎日読み,文章を読むことに力を入れましょう。というのも,教養の知識問題で,1,2問時事問題が出ることがあります。日経新聞を読むことで文章理解と時事問題対策の両方ができます。新聞は可能であれば1年前位から読んでおいたほうがいいでしょう。小論文がある試験の場合は,論文対策にもなります。

 

続いて知識問題です。本当に他分野にまたがりますので,やったことのない分野もあることでしょう。但し,捨て問は作らないでください。人間1つでも諦めるとくせになります。そして最初から満点取れる可能性をなくすことになります。もちろんボーダーは7割位ことが多いので,満点取る必要はないですが,当日はどこを間違えるか分かりません。盤石の体制で挑むべきです。皆さんはパレートの法則って知ってますか?2割の努力で8割は正解できるということです。裏を返せば,残りの2割を埋めるには,8割の努力が必要です。よって効率を求めるなら,理解が既に8割ある分野を10割の理解にすることより,0から学ぶ分野を2割の努力で8割まで理解したほうがいいです。まずはすべての分野8割理解を目指しましょう。その後は,ひたすら問題を解いて10割に近づけるべきです。

 

筆記の成績はボーダー制のところだと,満点とっても最終点には影響を与えないかもしれませんが,面接時の面接官の印象はだいぶ違います。最終合格目指すなら,筆記が高いことに越したことはありません。やるからには10割目指しましょう。
次に各分野について,簡単に対策を話します。

 

(人文科学・社会科学)
ほぼ中学・高校の社会です。一から各分野の参考書を読むと量が膨大になり,途方に暮れます。NHKの高校講座をネットやテレビを使って毎日コンスタントに見ましょう。特に歴史については,非常に分かりやすいです。公民の分野は,専門科目の行政学行政法,マクロ・ミクロ経済学と被ります。専門をやっていれば,対策不要です。芸術や哲学については,本格的に勉強すると範囲が膨大ですが,過去の問題見ていると,似たようなものばかりです。対策本を1冊買えば,傾向が書いてあるので,まとめて勉強しましょう。とはいえ,丸暗記は苦痛であり,将来なんの役にも立ちません。有名な哲学者や芸術家については,ネットで調べて自分でまとめてみるのが良いです。彼らの思想や哲学を理解することは,人生を豊かにしてくれます。まさに教養です。公務員試験に通るためだけに勉強をするのは,無味な作業です。勉強するからには,暗記にとどまらず,一つ一つの分野をしっかり理解しておきましょう。
将来子供ができたときに,塾通い不要になりますし,知識が多い社会人は,社会のルールの理解が早く,結果的に節約や投資などが上手にでき,生涯貯まるお金が大きく変わってきます。
この勉強は,自分の将来への投資になると思いやりましょう。あなたの勉強は,生涯の収入に与える影響を見れば,軽く時給3000円はあると思います。独学で1時間勉強すれば3000円生涯収入が増えると思い,積極的に勉強しましょう。

 

(自然科学)
生物・地学は独学で余裕ですが,物理・化学・数学は独学がかなり困難だと思います。しかし,多くの人も状況は同じです。正直1から10まで理解することは,理系の学生でも厳しいでしょう。実は自然科学は出題分野がかなり偏っています。こちらは,各科目すべて公務員用の問題集を買って,しっかり勉強しましょう。
誰しも苦手分野は必ずあります。独学は,スクールに比べ金銭的にかなり楽です。たとえ20冊買っても,5万円程度です。また,試験が終わった直後に,ヤフオク等で一式売ってしまえばよいです。直後なら結構高値で売れます。半分位回収できることも多いです。購入者は,合格者が使用していたテキスト一式に魅力を覚えます。あなたが書いたメモ書きを重宝する人もいるはずです。そう考えれば,必要だと思った参考書はどんどん買いましょう。

 

(専門科目)
国家総合職(経済職)(Ⅰ種)
私が最終合格した試験です。正直,経済学が完璧なら,他が不十分でも合格できます。但し,地方上級のミクロ・マクロとはくらべものにならない難易度です。マークシートと記述が別の試験でありますが,どちらも東大・一橋の学部卒業レベルです。ミクロに関しては,最低でも武隈先生のミクロ経済学と演習のテキストを完璧にしましょう。また行動経済学ゲーム理論のテキストは別途やる必要があります。マクロは,斎藤先生のマクロ経済学は完璧にしておきましょう。齋藤先生のテキストが難しい場合は,中谷先生のマクロ経済学をやりましょう。経済学の基礎に自信がない場合は,マンキューのテキストを購入しましょう。さらに計量経済学統計学についてもやっておく必要があります。また,民法の配点が高いです。経済学を終えたら民法をやりましょう。民法郷原先生のTACのテキストが分かりやすいです。これを読んで,あとは過去問でいいです。経済学も上記のテスト終えたらひたすら過去問です。刑法なども選択科目で選ばないといけません。配点は低いですが,教養科目より配点が高いので,勉強しておきましょう。

 

正直,法律系の科目の方が好きなら,法律職で行くべきです。但し,法律職は弁護士のすべり止めも多いので,全体のレベルが高いです。経済職のほうが,狙い目ですね。

 

地方上級・国家一般職(Ⅱ種)
併願する場合は,地方上級で必須となる科目を国家一般職でも使って,できるだけ勉強する科目を被らせるようにしましょう。
鍵は,マクロ・ミクロ経済学と法律科目(特に民法)で間違いないでしょう。また,行政学は,問題数も多いので重要です。
始めは,理解に時間のかかるマクロ・ミクロ及び民法を完璧にしましょう。ミクロに関しては,武隈先生のミクロ経済学と演習のテキストをやりましょう。これらを完璧にすれば,高得点目指せます。マクロは中谷先生のマクロ経済学を完璧にし,あとはひたすら過去問です。民法郷原先生のTACのテキストを読んで,あとはひたすら過去問です。