TOEIC 勉強法

日本人の多くの方が,TOEICか英検を勉強されているイメージですが,このテストかなり癖がありますよね。実は使用されている単語数や文法はシンプルなものが多いですが,なにぶん問題数が多いので,時間内に解くことが困難です。いわゆるテクニックが重要となります。TOEICの対策方法はただ一つ。ひたすら公式問題集を解いて,間違えたところ,聞き取れなかった箇所,知らない単語をなくしていきましょう。それだけで,900近いスコアが狙えます。もちろんYouTubeで,phonics songを歌い,nursery rhythm(歌)やpeppa pig(アニメ)を見る等の方法で音の基本を学んでいることが前提ですが。私は,大学入学時TOEIC350でした。少し勉強した大学2年の時に450でした。そして結構本気で勉強して大学3年の時に受けたら730まで上がりました。ここまでは,公式問題集は一切やらずに,多数のテキストをひたすら解いていました。間違えた問題のリスニングはディクテーション(一語一語聞き取って書き写す)で完全理解に努めました。そして,ここから先は逆に公式問題集のみを使って,勉強を進め,大学4年のときに850を取得しました。そして引き続き公式問題集で勉強をし,大学院1年の時に895を取りました。これが私のTOEICの最高点ですが,今受ければ,もう少し取れると思います。
この推移を見ていただければわかると思いますが,私は,英語があまり得意ではありませんでしたが,TOEICの勉強を続けることで,かなり英語力をつけることができました。最初から公式問題集を使っていれば,もっと短い時間でスコアアップができた気がします。というのも,公式問題集がとにかくいいんです。何回もテストを受けて思いましたが,TOEICの問題ってパターンがあります。そのパターンが公式問題集ではほぼ網羅されています。以下パート毎に私が見つけたパターンとコツを伝えます。

 

パート1:描写問題
一番簡単なパートです。絵を正しく説明している英文を4つの中から選ぶ問題、シンプルですが,最初緊張しているので,ケアレスミスが起こりえます。慎重に聞きましょう。このパートひっかけ問題大好きです。似た単語の発音は特に注意しましょう。例えば,walkとworkちゃんと違い分かりますか?実は,日本語のワークの発音はwalkに近いです。walkはtalkに似ています。そしてworkのoの部分はbirdのiの部分と似ています。
良くあるひっかけが,男の人がオフィスで仕事をしている写真で,He is walking around
the desk.と読まれる例です。これは,workと聞き間違えると選んでしまいそうですよね?
この場合,他の設問で,There is a picture on the wall.などが読まれて、それが正解だったりします。写真の中に,人が大きく写っており,その人物の説明が,すごく簡単な英語でされていると今のようにひっかけの可能性があります。他の文章もしっかり聞いて,間違えないようにしましょう。
コツは,似ている発音の単語は曖昧にせず,Weblioなどで何回も聞いてはっきり区別しましょう。

パート2 応答問題

この設問が最も純粋な聞き取りの能力を求められます。文字が一切ないので,手掛かり0で挑まなければならない、かつ、結構早口で絶え間なく設問が続くんで,焦りますね。この設問の鍵は,最初の問いかけが,疑問文なのか平叙文なのか聞き分けること,疑問形ならDo you~? Are you~?などのYes/Noで答える形式なのか,Who,Whereなどの5W1H形式なのかを即座に聞き分けることです。例えば,前者なら,多くの場合は,Yes/Noで答える返答が答えですが,たまにひっかけがあります。例えばDo you like milk?と聞いているのに対し,Yes. He likes milk.などと主語が変わっている例です。Yesだけでは判断できません。この場合,答えがCould you say it again?などが答えになります。5W1Hの設問は,比較的簡単ですが,Where is the venue of the opening ceremony?の設問に対し,答えが1.Tomorrow 2. I do not know where the menu is. 3. Please ask Tom.となっていたりします。この場合正解は3番ですが,WhereをWhenと聞き間違えると1番を選びますし,venueとmenuを聞き間違えると,焦って2番を選びます。Venue(開催地)はTOEIC頻出単語なので,発音からしっかり覚えておく必要がありますね。このようにひっかけが頻出します。理解できている単語ほど,発音が日本語英語になっていたりするので,しっかり確認しましょう。一番難しいのが平叙文の問題です。例えば,My bossasked me to work overtime last night so I could not watch the movie.という設問に対して,答えが,1.I recorded it for you. 2. Please work overtime tonight. 3. I watched the carmoving. となっていたら正解は1ですが,早口で少し長い文を突然読まれると,普段聞きなれていないと,うまく聞き取れなくて,2や3を選びがちです。平叙文の問題は,難解なものが多いので,聞き取れなかった場合は,消去法的に,設問で使われていた単語を用いた答えは避けるのがコツです。

パート3,4 会話文・アナウンスメント等の聞き取り
正直,TOEICで最も難解と言われ,設問数も60近くあるので,点数に最も大きく影響を与える箇所です。対策は,2つあります。公式問題集を解く時に,どのような内容の会話・アナウンスがあるか,場合分けをしてみてください。大抵,似たようなものが多いです。例えば,空港で流れるアナウンスメントで,飛行機がタービュランスの影響で遅れる内容のアナウンスメントでしたら,大抵設問は,「なぜ飛行機が遅れたか」「本来何時に到着予定であったか」「何番ゲートに到着するか」など,一問目が全体の内容理解,次の二問が具体的なキーワードを答える設問になっております。このパターンやどのようなトピックが出てくるか覚えておくと,きいたことがあるような内容が出てきて,ある程度全部聞き取れなくても理解できます。もう一つの対策は,事前に先読みしておくことです。TOEICの試験は,初めの数分,各パートの始めに説明が1分ほど流れます。この説明,聞く必要ないので,その時間にひたすら設問文を先読みしてください。そして各設問の答えから,キーワードを拾い,日本語でどのような会話か,何を聞き取るべきか,各設問に簡単なメモを書いておきましょう。例えばさっきの飛行機の問題では,メモで「飛行機の遅れ」「本来何時」「ゲート番号」と事前に書いておくだけで,聞くべきポイントが明確になり,リスニングがだいぶ楽になります。もちろんですが,マークはこの時間にする必要なしです。パート5が始まった時にすべてのリスニングパートを一気に塗りましょう。急げば2分もかかりません。問題集に○をつけておけば,マークの時間を短縮でき,先読みの時間に回せます。

 

パート5:文法・単語問題
対策は,問題文を全部読まないことです。前置詞の問題などは,知っていれば数秒で解けます。ここは公式問題集全部解いて,正答率が低い場合は,問題集別途買って,ひたすらやりましょう。やった分だけスコア伸びるので得点源です。10割目指しましょう。

 

パート6:穴埋め問題
意外と難しいです。まずは()の前後を読んで解けそうな問題は解きましょう。全体読まないと分からなさそうな問題は時間かかるので飛ばします。残してパート7に行きます。

 

パート7:文章理解
後半のダブルパッセージ問題が,文章の割に問題数が多いので,先に解きます。正直対策はないです。ダブルパッセージは速読で原則全部読むようにしましょう。中途半端に読むとかえって時間かかります。
そしてシングルパッセージの問題に移ります。ここで注意は,やたらと長い文章の問題は飛ばし,短い文章の問題からやっていきます。そして,長い文章の問題を順に解いていきます。最後にパート6の余った問題を解きます。多くの方が,パート7の長い文章の問題が残った時点で残り時間が少なくなっています。このような事態になってしまったら,焦りは禁物です。各設問,すぐに解けそうな問題だけ解き,全体理解が必要な問題は,まず適当にマークしておき,最後の時間で可能な限り読み進め,適当にマークした問題を直していきましょう。できない問題が10問あっても,残り190問が解けていれば,95%はクリアです。

私の実体験ですが,895取った時は,最後15分余りました。相当急いでやりました。その15分で見直し,自信のなかったところを解きなおすと5問ほど誤りに気付きました。この15分間のリラックス具合は半端じゃないです。すごく心地よい気持ちで問題を見直せるので間違いに気づきやすいです。

つまり,早ければ早いほどいいのです。無駄な時間は一切省き,全力で解きましょう。
英検2級レベル,TOEIC500位の方が,大学生や社会人で多いと思いますが,まずは
TOEIC対策しっかりやってみましょう。TOEIC900近くになると,英語の本当の難しさを痛感します。それでも一般人から見ればTOEIC900近くはかなりのステータスになりますし,自信につながります。もちろん,英語で理解できることは相当増えます。