リスニング恐怖症~英語学習において誰もが通る道~

英語を学習し始めの頃,全くリスニングができなくて絶望しました。中高ではずっと読み書きの英語ばかりやっており,リスニングは受験で使わないので不要と割り切っておりました。
しかし、大学に入り、TOEICを受けるとリスニング150,リーディング200の
350でした。かなりショックでした。意外と英語できないと思っていた友達がリスニングで250を取り,リーディング150の400を取っており、負けました。
私は英語がそこそこできると思っていたので、この時本格的にやろうと決意しました。
英語って、コツコツお金を貯めるのが好きな人とかにあっています。なぜってやっただけ成果が出る勉強なんですよ。
数学みたいに、1時間同じ問題で悩むこともないです。単語の勉強なんてやった分だけ伸びます。
実はリスニングもやった分だけ伸びるのですが,初学者は、リスニングの学習を嫌う傾向があります。一時期、聞き取れないことが恐くて、リスニングを聴くのが嫌だった時期があります。
おかしな話なんですが、自分が聞き取れないことを自分が知るのがひどく嫌だったんですよ。
なんか洋楽とかも嫌になりましたね。理由は分からないですが、嫌だったんです。この時期って間違いなく、ある能力が不足しています。
アルファベットの正しい音を理解していないことです。
皆さんはAをなんて読みますか?「エイ」って習いましたよね。実は英語の発音では,Aは「ァェ」みたいに読むこともあるんです。例えばAppleの始めってエイプルとは言わないですよね。ァェッポォみたいなかんじです。でもAprilならエイプリロみたいにエイって言いますよね。実は、アルファベットはすべて二つの読み方があるんです。
アルファベットソングでみなさんは、1つ目の読み方をマスターしているので、フォニックスソングを何回も聞いて、もう一つの発音を覚えましょう。
このもうひとつの発音、日本語にない音のオンパレードです。
自分の口を動かし何百回もフォニックスソングを歌えば、少しずつ音を耳が覚えます。口が覚えます。知っている単語がリスニングで聞き取れるようになります。単語が明瞭に聞き取れると、それぞれの単語を文法が結び付けているので、文法の知識があると、そこに文章があることが分かります。その文章を日本語に訳さずに、英語のままで理解できれば、リスニングはできます。
例えば、It is important to study English.というシンプルな英文を英語を勉強することは大切だと訳していては、リスニングはできません。とにかく聞き取れた単語から、意味を理解します。何かが大切なんだ。と理解した後、勉強すること。英語。みたいな感じです。
多くの人はEnglishを見て、わざわざ英語を変換しないですよね。もうEnglishはEnglish
です。日本語を介さなくても、理解すればいいんです。長い文章も、聞き取れた単語から順番に訳していけばいいんです。途中でwasが聞き取れたら、過去形の文だなと理解できます。もしhave been~が聞き取れたら、完了形ですし、接続詞が聞き取れたら,2つのつながった文が流れることが予測できます。
単語が聞き取れると、余裕が生まれます。余裕が生まれると、次に流れてくる英語を聞き取れます。次が聞き取れると、また次も聞き取れます。
そして、日本語でもそうだと思いますが,全部聞き取れる必要はないです。
完璧主義な人は全部聞き取れないと英語ができないと思うみたいですが、要は内容が理解できれば、2割聞き取れるだけでも十分なんです。日本語でも皆さんそうしてますよ。1語1句正確に聞き取るのってかなり難関です。
皆さん、ミスチルの曲でも聞いてみてください。初めて聞く曲をどれくらい正確に聞き取れますか?多分聞き取れない箇所多数ですよ。でも意味は理解できます。なぜですか?それは、聞き取れない場所が多くても、聞き取れた場所から今までの経験や背景知識を用いて理解しているからです。
英語ができる人って、正確に聞き取れる能力がそれほど高くなくても、単語力があり、高校文法まではほぼ完ぺきで、色々な分野の知識を持ち合わせている人です。
例えばパブロピカソについての英語のリスニングを聴きとるときに、ピカソの名前しか知らなかったら、中々理解するのって難しいですよ。でもよく知っていることはキュビズムなどのキーワードが聞こえただけで、ある程度の内容は予測できます。
予測できるから、聞き取れない箇所があっても、余裕になります。
本当に知識がたくさんあると、英検1級のリスニングなどでも聞く前から答えが分かる例も多いです。
そう。リスニングなんて、怖くないですよ。完璧は無理です。今聞き取れない箇所はフォニックスソングでカバーし、知らない単語は覚え、背景知識をつけるだけです。