勝ち組と負け組

最近あまり聞かなくなりましたね。
みなさんの勝ち組のイメージはどんな方ですか?
高学歴で高収入?医学部卒の医者や東大法学部卒の弁護士,一流商社マンなどですかね?
もしくは年収1000万円以上?頭の良い大学教授?
日本の教育は,頭が良い子ほど東大などのいい大学に入って,年収の高い、社会的ステータスの高い会社に入る傾向がありますね。世間大多数の目から見れば、このような人が勝ち組と言われるのでしょう。
見方を変えましょう。勝ち組=幸せですか?
今述べた職業の人は,ゆっくり休んでる暇などないですよ。医者なんて年中無休です。責任も大きい仕事です。ゆっくり動画を見ている時間はない方が多いのではないですか?多くの年収1000万円以上の方は激務な方が多いです。
さて,幼少期から、良い大学に入るために毎日勉強して,名門大学に入れば,楽しいことも多いですが、やはり忙しいです。将来一流企業等に入ることを目論んでいる学生は、日々自分を高める努力を怠っていません。そして念願の企業に入れば、毎日馬車馬のごとく働かされます。そして、定年まで忙しい日々が続くでしょう。その後は念願のリタイヤ生活ですが、このような方は現役時代に無理をしているので,早死の傾向が強く、長生きしても病気などのリスクが高いので,あまり理想の生活は望めません。
世間から見れば、ステータスも高く、本人もプライドが満たされ、気持ちいいかもしれません。でも本当に幸せですか?
このような人生モデルを幼少期に見せられてもなお,勉強頑張って、自分の時間の多くを捧げて、年収1000万円プレーヤーになりたいと思いますかね。こんなに忙しいと、たくさんお金あっても使う暇ないですよ。
たいてい見栄のためにお金を使う人が多いですね。高い車や高いマイホームなど。あとは子供の教育費ですね。本当に子どものための教育費ですか?ここまで忙しいと無趣味になる方が多いので,お金の使い方が下手になります。
思い出してください。子供のころ,一日楽しむためにそんなにお金が必要でしたか?別にお金なくても人生楽しめますよ。
そもそも雇われである限り、収入が上がるに応じて累進的に税金も増えます。いいですか。比例してではなく累進ですよ。税金の金額は,年収が2倍になると,3倍になったりします。年収300万円の人は,社会保障も含めて50万円もかからない税金が,年収1000万だと300万くらいかかります。
年収は3倍ちょっとなのに,税金は6倍位上がってますね。
さあ、何か見えてきましたか?社会では,なぜ勝ち組が良いとされるのか?なぜ働く人が偉くて、働かない人がダメな風潮があるのか?
みんなが高収入は,ステータスだと思うようになると,沢山働いて沢山税金を払ってくれますね。その税金の多くはもちろん社会のために使われますが,一部は,どこかに流れています。
1000万円稼いでいる人は,手取りの700万円のうち,一部を貯金してその他多くは消費します。何かを買えば1割は消費税として持っていかれます。そして消費するものの中に家が入っていれば,住宅ローンの金利に一部流れます。また車を買えば、毎年自動車税車検費用などで税金が持っていかれます。勿論持ち家ならば,固定資産税がかかります。
また、沢山働くと、自炊できないですよね。3食すべて外食になると,その分支出が増えて,1割消費税がかかります。もちろん、自炊に比べ手数料が上乗せされているので,その分も高くつきますが。どうも勝ち組が増えれば増えるほど、税収も上がるし,消費活動が増えるので経済が潤いますね。
国にとっても企業にとっても勝ち組は必要というわけです。あなたが勝ち組になった時、あなたは、貴重の時間の大半を仕事に捧げるわけです。そして、その多くを国や企業に税金や利益で持っていかれます。
確かに手元に残るお金は、年収の低い人より多いです。ただし、失った時間およびその人の体の損失は大きいです。
もちろん1000万円プレーヤーのメリットも数多くあります。好きな物は多く買えますし、衣食住は充実します。もちろん、子供が将来成功する可能性も高いです。
すべてを天秤にかけて判断すべきですが、社会の風潮は、勝ち組になることが人生の目標のようになっているので、そちらにみんなが行くように誘導されていることです。社会を運営する側の人間にとってみれば、義務教育で多額の費用がかかっているだけに、人的資本を最大限に利用すべきと考えるのは当然のことです。私たちの体はすごく価値のある資本なのです。勝ちに価値はありません。この価値を社会で勝つために使うのではなく、自分の幸せのために使いましょう。
では、勝ち負けは無意味であることが分かったところで、どうすれば幸せになれるかを考えてみましょう。
前提として、そこまで裕福な家庭に生まれていないことを想定します。一生遊んで暮らせる位の大金持ちの場合は、基準が異なるので、お金の心配や労働のつらさを感じている方を想定します。
まず第一に、生活における無駄をすべてなくしていきましょう。ここ1か月振り返って、無駄な消費はないですか?
使わない服やもの買ってませんか?ネットでポイント使うため、貯めるために余分なもの買ってない?は必要ですか?必要ならば、軽自動車ではだめ?
使わない保険入ってない?通信費見直した?
賃貸ならば、もっと安いところないか探していますか?
食費はいくら?自炊心がけてる?
さあ、見直せた後は、毎月の生活費を計算しましょう。
見直した後の対策などは次回以降説明します。