トリプルガラスの最大のデメリットは冬の日射取得の損失!内窓なら簡単に解決できます!

最近電気代の高騰もあり、急速に家の断熱性の向上がもてはやされています。一昔前は、断熱に拘る人は少数で、日本国内でも東北以北の寒冷地域でなければトリプルガラスなんて不要だという風潮がありましたが、今は例え九州でも、冬や夏の光熱費削減を考えるとトリプルガラスを導入するメリットは十分にあるという流れになっています。
確かにトリプルガラスにすると夏場の日射を遮り、エアコンで冷やした冷気を内側にとどめる効果がありますので、光熱費削減に貢献します。冬場も暖めた暖気を室内にとどめておくことができるので光熱費削減におおいに貢献します。ここまではペアガラスより断然良いのですが、最大のデメリットは冬場の日射取得率を大きく下げる点です。これがかなりのデメリットで、逆に光熱費を上げます。冬場の1枚の引き違い窓から得られる日射熱は600W相当とも言われ、電気ストーブをつけているのと同等です。トリプルガラスにすると、その得られる熱量が半分以下になります。

 

南向きの窓ならば、朝10時くらいから夕方4時くらいまでの6時間はずっと、この効果を得られるので、絶対に冬場の日射は確保したいです。

 

私の家でも、ペアガラスの時は、冬場に晴れていると本当に暖かくなり、室温が18度くらいから24度くらいまで上昇することもざらでした。

 

しかし、LowEペアの内窓をつけて、4枚ガラスにした途端にほとんど日差しが入らなくなり、室温も18度から21度くらいまでしか上昇しませんでした。

 

3度の上昇を失ったのです。これをエアコンでカバーしようとすると、結構な電力が必要になり、折角高いお金を払ってトリプルガラスにしてもメリットを感じることができません。

 

実際に、トリプルガラスを採用する家でも南向きだけは、冬のことを考えてペアガラスにする例も多いです。

 

そうはいっても、冬の夜や雨や雪の時は日射がほぼないので、トリプルガラスの方が断熱性能を高めることができて良いです。

 

経験則で言うと、南面をペアにするかトリプルにするかは地域によります。太平洋側で冬場に晴れが多い地域だと間違いなく南面はペアにしたほうがいいです。

 

北陸などで雪が多い地域だとトリプルの方がいいかもしれません。

 

但し、このようなエリアのことや金額をすべて考慮してもペアガラスにペアガラスの内窓をつける方法が最強です。

 

正直金額はトントンか少し安いくらいですが、断熱性能は4枚ガラスになるのでトリプルを上回り、冬場の昼と夜で使い分けができる点が最大のメリットです。

 

どうするかというと、晴れた冬場は、内窓だけ開けるのです。そうすると、しっかり日射と取りこむことができます。そして夜や雨・雪の日は終日しめておくのです。

 

これで、最も効率の良い運用ができます。昼間は日射熱を最大限取りこんで、その他の時間は4枚ガラスでしっかり断熱します。

 

実は内窓は、防犯性能も遮音性能も劇的に向上するのでメリットが多いです。

 

唯一のデメリットは、窓の開け閉めが大変になることですが、このご時世、窓を開ける回数がそこまで多くないので、少なくとも私はあまり困ったことがないです。

 

これから新築する方は是非検討ください。

 

現在家にシングルかペアガラスがついている方は、すぐにでも内窓をご検討ください。

 

内窓の運用方法については極端に情報が少ないです。

 

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