新の幸福学

人生の目的ってなんですか?多くの人が小さい頃から,将来のために勉強したり,自分に対して何らかのためになることをして毎日を過ごしていると思います。最近は子供にかける教育費もかなり高くなっているようで,親は子供の将来に何かを望み,塾に行かせたり,習い事をさせているのだと思います。すべては子供の将来が幸せになるための投資なのでしょう。見方を変えれば,子供というかけがえのない財産をより価値の高いものに変える自身の資産に対する投資なのでしょう。両方の側面があるからこそ,いつの時代も子供に対する投資はなくならないのだと思います。
話を戻します。人生の目的ってなんですか?人によって答えは様々でしょう。お金持ちになること,長生きすること,会社などで高い地位に就くこと,沢山の知り合いを作り,社交の場を広げること等いろいろありますが,これらの目的ってなんのために作っているのでしょうか。きっとそれを達成することで幸せになれると信じているからでしょう。では達成されないと幸せにはなれないですか。もしくは達成されたら幸せに必ずなれますか。
トルストイのアンナカレーニナという有名な小説の冒頭では,
「幸せの家庭は似通っているが,不幸な家庭にはそれぞれ事情がある」
と記載されております。
これの意味ってわかりますか。
本当にいろんな説がありますが,私の持論では次のように解釈します。
まず,すべてのものに対してこだわりがなくなると,所有欲や出世欲のような強い欲というものがなくなると思います。例えば,結婚したら新築一軒家を建てるべきだとか,何歳までに課長になりたいとか。
人付き合いもこだわりですよね。軽自動車に乗っていると恥ずかしいから普通車とか。安い服を着ると周りの目が気になるとか。持前の正義感や倫理観,常識などもかなり厄介です。人はこうあるべきだとかいう気持ちで他人を非難する方多いですよね。箸の持ち方がなってないとか,言葉使いが悪いとか,なぜ挨拶ができないのだとか,このような方は他人というだけでストレスを感じます。
 きっと幸せの家庭って幸せを感じる基準がかなり低いかパーフェクトなんだと思います。まず,すべてのことにこだわりがなくなれば,日々暮らせること自体が幸せだということに気づくと思います。足るを知る精神ですね。失う恐怖も,何かを得るためのストレスも,他人との比較や他人の否定もないので,
安定した幸せを感じられます。この日々から生じる欲求は,些細なものが多いです。美味しいものが食べたいだとか,見たいテレビが見たいとか,山に行って自然を満喫したいとかです。精神もおだやかになり,安定した幸せが手に入れられます。こだわりがある方でも,すべての欲がパーフェクトに満たされれば,幸せを感じられると思いますが,人間の欲は底なしなので,無理でしょう。どれかが欠けて不幸を感じると思います。お金はあるが,人に認めてもらえない不幸,社会的地位も高くお金もあるが,背
が低いや学歴が低いなどのコンプレックスがある等なにか一つでも満たされていないと不幸を感じるのでしょう。これ故に不幸な家庭はそれぞれだと言っているのだと思います。
 幸福学の答えは簡単です。まずは無駄なこだわりは捨て,今自分が満たされていることを知りましょう。足るを知れば,自分が幸せだと感じられます。
「お金がない」人が増えているようです。
そもそもお金がないってどうゆう意味なんでしょう。人によっては,今日の食費もままならない,来年の車検代がない,数年後の子供の大学進学費用が足りない,もっと長い目で見て老後の資金が足りないなどの様々な観点からお金がないというセリフが出てくるので,すごく抽象的な言葉です。
そもそもなぜお金がないのでしょうか。多くの例では,収入<支出,もしくは収入=支出が慢性的に続いているんだと思います。
日本はほとんどの方がほぼ固定の給料で働いていますので,収入が劇的に増えることはないと思います。定期昇給で,数%ずつ上がっている程度だと思います。また支出も住居費などの固定費は大きく変わるものでないですし,食費などの変動費も毎月似たようなものなので,両者が一度収入<支出,もしくは収入=支出になると慢性的な金欠が続きます。
ここで,収入を増やそうと無理する方や支出を減らそうと,食費を節約する方などが多いと思います。
収入を増やすなら副業したり,残業を増やすしか方法がないですが,ただでさえ忙しい方にとってはすごくストレスフルな選択ですし,劇的に収入が増えるものでもないです。食費の節約も毎月数千円程度のもので,収支バランスが変わるものではないです。
ここでは,以下の固定費の節約に注目し,劇的に毎月の固定費を下げる方法を検討しましょう。固定費は,一度下げると,それが毎月続くので,毎月貯蓄に回せます。この体制になれば,貯金がどんどん貯まるので,お金がない負のスパイラルから解消されます。
・見直すべき固定費
1.住居費
2.保険料
3.車
4.通信料
5.教育費
6.家具・架電
すべて別の回でそれぞれ詳しく説明しますが,これらの固定費が支出の大きな部分を占めているはずです。固定費が終われば,変動費編で食費と光熱水道費について詳しく解説します。