天外魔境 第4の黙示録

天外魔境シリーズは,Ⅰ、Ⅱと本作のみプレイしたことがあります。世間一般では,PCエンジンのⅡが一番人気ですが,私は断トツでこっちが好きです。Ⅰ,Ⅱのコンセプトって外国から見た誤った日本の世界観なんですが,こっちは日本からみた誤ったアメリカの世界観という気がします。ゲームの難易度は低いと思います。本当にオーソドックスなRPGで,敵と戦いレベルを上げ,仲間を増やし,装備を強化し,各エリアのボスを倒し,ラスボスを倒す。ストーリー自体もそこまで難しくないので,小学生であった私でも理解できました。一番の魅力は,アメリカの州と位置が覚えられるということです。舞台は,各州の主要都市ですから,デトロイトが自動車で有名な街であったこともこのゲームで知りました。ハリウッド,ラスベガスなど観光名所も舞台になっており,すべて2Dですが,グラフィックも最高でアニメーションも多用されており,ボイスも多いので,キャラの個性が出ており,半分アニメを進めているような感覚でプレイできます。多数のボスがおり暗黒教団12使徒と呼ばれておりますが,全員が人間の醜い部分を体現しております。TVマンのセリフなどは,スマホにのめりこんでいる現代にも通用しそうですね。おぼっちゃまくんの声で,話すので,優しい印象を受けますが,言っていることはとても恐ろしいです。洗脳された子供たちはみなテレビなしでは生きていけない寡黙な人間になっていました。自分の意思を持つことの重要性が感じられるところです。ラスボスのサネトモは森本レオの声なんですが,キャラと声がマッチしており,とても良いです。カジノで遊んだり,アルカトラズ刑務所に収容されたり,絵本の世界に入ったりと,サブイベントも多くとても面白いです。