【誰も言わない真実】住宅ローン開始は12月末が一番お得です!

当たり前すぎて誰も言わないのか、みんなが気づいていないのか、そもそも引渡し日の調整が難しいのか、定かではありませんが、選べるなら間違いなくできるだけ年末に住宅ローンを開始するのがお勧めです。

理由は単純に、住宅ローン減税の総額が最も多くなるからです。

解説しましょう。

住宅ローン減税の算出方法は、住宅ローンを組んだ年を1年目として、各年の年末時点の残高の0.7%分を所得税・住民税から13年間差し引くというルールです。

例えば、3000万円のローンを12月31日開始で借りれば、1年目の残高は3000万円なので0.7%は21万円となります。

もし、1月1日に借りたら、12カ月返済した後に、年末残高が出るので、35年ローンで借りたとすると、単純に計算すれば、80万円くらいは残高が減ることになります。つまり1年目の年末残高は2920万円になるのです。つまり1年目の減税額は20万4400円となり、5600円も少なくなってしまいます。2年目以降も同様に毎年80万円残高に違いがでるため、13年間ずっと5600円減税額が少なくなります。最終的に5600×13で145600円も差額が生じます。

いいですか。3000万円のローンを年初で組むか、年末で組むかだけの違いで145600円も差が生じるのですよ。

話はここで終わりません。世の中には結構な割合で、お金に余裕はあるけれど、住宅ローン減税のためにローンを借りる方もいます。

例えば変動金利を0.4%で借りることができれば、毎年0.4%の利息を払い、0.7%の減税をもらうことができます。

これを逆さやといいます。

13年間これが続けば、現金一括で買うより収入になりますし、手元に余裕資金を持っておけるため、好まれます。さらに13年後、住宅ローン減税期間が終わると同時に一括返済する方も一定数います。

例えば、2023年12月にローンを借りれば、13年目は2035年12月になり、2036年1月には全額一括返済できます。

もし、1か月遅れて2024年1月にローンを借りれば、13年目は2036年12月となり、2027年1月に一括返済できます。

つまりローンを借りる時期は1か月遅れるだけなのに、一括返済できる時期は1年もずれてしまいます。この間返せないため、1年間分余分な利息を払う必要があります。例えば残額が2000万円だとすれば、利息が0.5%でも10万円は余分にかかります。

結局色々なケースにおいて12月にローンを組むことが大変お得なのです。

ちなみに12月始めにすると、12月分の支払いだけ残高が減ってしまうので、できるだけ年末が良いです。