ローコスト新築か築10年の高性能中古住宅か!どっちがお得なの!?

来ましたよ!このテーマ!

私は損をするのが大嫌いで、買い物をするときは、お得に買えないと絶対に嫌なんです。

お得に買えるものの中で満足のいく買い物がしたいんです。

そうなるとハウスメーカーの新築は良いものであることは確かなんですが、お得ではないので除外されるんですね。もちろんお金に余裕があって家づくりに妥協したくない場合はハウスメーカーや高性能住宅を作る工務店などに頼むのがベストですが、お金に余裕がない方が家を買うとなれば、ローコスト新築か中古になると思います。

ここでは築古の中古やローコストの中古は除きます。これらの住宅は大規模なリフォームや高額な修繕を前提にしたうえでの購入となるので、今回の趣旨とは異なります。

では結論どっちが良いのかですが、完全に私見ですが、答えは築10年程度の高性能な中古住宅となります。

では説明します。

まず、一般的にローコストで32坪程度の家を建てれば、凡そ総額2000万円くらいはかかると思います。次に築10年程度の高性能な中古住宅も2000万円くらいになります。新築時4000万円程度の価値のある住宅が10年で半値になるので、相場通りの金額です。

ローコスト住宅のスペックですが、正直ほぼ最低限です。建物の耐震性能、断熱性能は最低限ですし、屋根、外壁、窓、室内の水回りや内装材すべてにおいて、ほぼ最安値のグレードです。

外壁や屋根は安物ですと、10年程度でひび割れや劣化のリスクが高く、再塗装が必要となります。

窓も性能が低いと、夏暑く、冬寒い家になります。

キッチンなど毎日使う設備は、安物は本当に使い勝手が悪く、棚などもホームセンターで売っている3段ボックスのような質感で、10年使えば、塗装が剥げたりして見た目も悪くなりますし、故障するリスクも高いです。

床も安物はすぐに傷つき、補修もできません。毎日肌に触れるものなので、安物はストレスにしかなりません。

結論ローコストは新築時は綺麗で気持ちいいですが、10年もすればあちこちにがたが出てきて、故障も多くなりますし、メンテナンス費用が多くかかります。また、すべての設備や建具が安物なので満足度が低いです。

逆に高性能な中古住宅は、10年経過による経年劣化はあるものの、すべてにおいて品質が良いので、故障などは起きにくいです。例えば瓦屋根であれば、50年ノーメンテも可能ですし、キッチンなども良いものを使っていれば、10年経っても、傷みがないです。

床も無垢床などを使っていれば、表面の汚れや傷がきになれば、10万円程度で表面を研磨してもらうことができ、再度新品になります。

結局良いものは、長く使えますし、メンテや補修をすれば、再度新品同様に使えるんですね。

さらに建築時に耐震性能や断熱性能をしっかりしていれば、10年経っても、これらの性能を維持できます。

例えばキッチンが分かりやすいですが、量産用の廉価モデルならば、40万円程度で手に入り、タカラスタンダードの上位モデルならば100万円程度しますが、品質が全く異なります。

前者は、合板にシートを貼った扉となっており、ワークトップの天板も耐久性の低い素材になります。金具なども安物なので、すぐにガタがきます。

しかしタカラの上位モデルは、ワークトップ以外の素材をほとんどホーローで作っており、本当に劣化しません。ワークトップも良いものを使っているので、経年で傷んでも、表面をやすりで削れば、また新品同様になるような素材を使っています。

私も30年経過したタカラのキッチンを見たことがありますが、本当に綺麗で驚きました。確かに使用感は出てくるのですが、表面に大きな傷がついていたり、目立つシミができていたり、扉の開閉時にガタガタしたり、音がしたり、スムーズに動かなかったり、ワークトップも取れない汚れだらけだったりというようなことがないんです。

廉価なキッチンで30年持っているものはあまり見ないので、20年程度で皆さん買い替えているものと思います。

そうなんです。高性能な中古住宅だと10年経過していても、質の良いものばかりなので、使用感が多少あっても家が劣化していないんですよ。

正直今現在築10年の家ならば、100年持たせることを想定して建てられている家も多いので、メンテしながら残り90年は暮らせます。

逆にローコストは、30年もしないうちにあちこちガタがきて買い替えたくなるので、新築時の残数は30年です。

3倍違いますよ。しかもその30年間の間も不具合も圧倒的にローコストの方が多くなります。

確かに新築から10年は、すべて新しいのでガタは来ません。メーカーも10年保証が義務なので、どんなに安い物を入れるにしても、最低10年は持ってもらうように考えていますね。

10年経過したへんから急に劣化が始まります。

住んだ後の満足感も圧倒的に中古の方が上だけでなく、お得度も圧倒的に中古に軍配が上がります。

購入後、10年経過した後の資産価値を考えてみましょう。

中古はすでに半額になったうえでの2000万円ですので、築20年になっても価値は3割の1200万円くらいになります。

ローコストは築10年で半値になるので、1000万円になります。

さらに10年経過すると中古は、新築時の2割くらいになるので、800万円になり、ローコストは3割の600万円になるので、ずっと中古の方が価値が残ります。

これはあくまでも単純な築年数のみの比較ですが、いざ、どちらも中古になると購入者は、室内の設備や性能を重視するので、両者を比べれば、明らかに高性能な中古のほうが良いと考えるので、もっと高く評価される可能性があります。

私が見つけた中古住宅を例にとると、同じ坪単価のエリアに2件中古住宅があり、1件は築13年のローコストで、もう1件は築18年の大手ハウスメーカーの高性能な中古住宅でした。

建物の評価額がどうなっているか気になると思いますが、

築13年のローコスト:600万円

築18年の大手ハウスメーカー:1000万円

でした。

実際どちらもほぼ同じタイミングで売り切れましたので、どちらも適正価格だったということです。

見学したときの感想ですが、圧倒的に築18年のほうが良かったです。

表現が難しいですが、ぱっと見の外観の綺麗さはやはり築年数の浅いローコストです。

しかし、よくよく見ると問題だらけでした。まず、窓際のかびが本当にひどく、リビングのクロスもカビが沢山ついておりました。建築時から断熱性能が低く、気密性能も低いので、窓の結露や壁内結露が続いていたのだと思います。

また水回りも傷みがひどく、キッチンに関してはワークトップがシミだらけ、引き出しは剥げており、ギシギシ言います。

また床も色あせて、剥げており、カビが生えておりました。

築13年にしてフルリフォームが必要なレベルでした。

600万円でも高いくらいに感じたのを覚えています。

逆に築18年の高性能住宅は、とにかく経年劣化は進んでおり、外観も内観も一見古く見えますが、壁や床はクリーニングをすれば、かなり綺麗に再生でき、壁は貼替を選ぶ方も多いと思いますが、充分使える状態でした。キッチンも良いものを使っているので、汚れはあっても大きな傷みはなく、クリーニングで全般的に綺麗になる印象でした。驚いたのが、当時の高性能であったためか、窓はペアガラスになっておりましたし、壁・天井・床の断熱材も現在のローコスト以上の性能で充填されておりました。

こちらは築年数より安くなっておりますが、1000万円で妥当だと思いました。

長くなりましたが、結論として、購入時も購入後の満足度と資産価値の維持の観点からも

ローコスト新築より高性能な中古住宅が良いです。