新築の太陽光発電における注意点を暴露しておきます!

昨今は電気代高騰も相まって、太陽光発電の話題が良く出てきます。

太陽光ときけば、すぐに何年でもとが取れるかの話になりますね。

SNSYoutubeでも、皆さんの話題はほぼこのことです。

本当は地球環境のためと言ってほしいところですが、人間の性ですかね。私も含め、ほぼすべての方が環境問題より金銭問題だと思います。

そして、興味深いのが、発信している多くの方が6年くらいでもとが取れるなどと発信していて、誰でも太陽光を載せれば利益が出るなどと誤解を招く可能性が高いと危惧しています。

6年くらいでもとが取れると言っている方はほぼ間違いなく新築時に載せた方だと思います。

そうです。新築時は安く載せることができるのです。

表向きは、建築時に足場があるし、その分工事代がほぼかからないからじゃないかとつっこまれそうですが、実はほとんどのケースで裏の事情があります。

多分ほとんどの人がひっかかると思いますが、

本当は150万円負担すべき太陽光があるとして、住宅会社が新築購入者に売るときは、

サービスの意味を込めて、100万円とかで販売するわけです。

この割引は2つの意味があり、新築購入者は十分住宅部分で利益をもらっているので、

太陽光は利益なしの原価で売ってあげようというパターンと、太陽光発電は、原価割れしてでも安く売ってお得感を出し、その分住宅部分の値引きを抑えようというパターンです。

例えば、3000万円の家を購入する時に、200万円値引きをしてもらい、別途150万円の太陽光を載せるのと、150万円値引きしてもらったうえに、格安の100万円の太陽光を赤字覚悟の価格で載せるのでは、後者の方が圧倒的にお得感が出るわけです。

家本体の価格は、仕様によっても会社によっても全く違いますので、そもそもが比較が難しいですし、お得感が実感しにくいです。

しかし太陽光は、5キロワットで150万円などの相場がある程度出ており、周りと比べて安いということが分かりやすいのです。また、一般的に10年間の固定買取の間にもとが取れれば儲けなどの情報もあるため、安く購入できればできるほど、もとを取る期間が短くなり、よりお得感が出る訳です。

特に、購入時からすぐに売電収入という形でお金が入るため、今後35年にかけて支払う住宅価格より現実味があり魅力的なわけです。

なので住宅会社の本音としては、例え太陽光を赤字の勢いで安く売ったとしても、新築でたっぷり利益をもらえれば御の字ということです。

購入側も太陽光が安く手に入って、すぐにもとが取れて、大黒字だと思えるので満足します。

結論、新築時に搭載した太陽光の購入時の価格は全くあてにならないので、何年でもとが取れるという計算もあまり意味がありません。

既存住宅に1から載せる場合だと、純粋な市場価格で見積ができます。

この場合、相当条件が良くないと10年でもとを取ることはできません。

これが現実です。

もちろん新築時に本当にお得に家も太陽光も手に入れている人もいるかもしれないですが、

ほぼ皆無でしょう。

住宅会社も賢いので、どうにかして利益を確保しています。

さらに、太陽光パネルなどの設備を値引きして販売することは、純粋な値引きよりも

住宅会社側には都合が良いです。

仮に住宅会社は100万円で仕入れた太陽光パネルに利益50万円を載せて、150万円で

販売しているとしましょう。

太陽光パネルを50万円値引きして100万円で販売しても利益がなくなるだけで、実質の損失はありません。つまり仕入れた価格でそのまま客に売るので、利益も損失もないわけです。

客の立場で言えば、実際は50万円値引きを受けたことになります。しかし、販売価格から50万円値引きすると、せっかくの利益がなくなってしまうので50万円の損失になるわけですね。

つまり、太陽光を検討している客に相場より安い価格で提示して、5年程度で元が取れるといい、月の売電金額を見せて、売電額を差し引くと、毎月のローンの支払い額がこんなに下がるなどと話をして、一気に住宅購入が魅力的に思えて、結局購入につながるというわけです。

このような業界の裏側を理解せず、太陽光パネルの購入価格と毎月の収入のみを比較して、

誰がつけてもお得な設備と結論を出している記事が本当に多いので、慎重に確認をお願い

します。