築浅中古住宅購入がいかに魅力的か説明します!

住宅購入を考えたとき、始めはほとんどの方が新築を求めます。

私もそうでした。そりゃ選べるなら新築が良いです。でも高いんですよ。お金に余裕がないと背伸びしてローコスト建売住宅を買うのが関の山です。こうなると、住宅購入に楽しさなんて無くなってしまいます。最初は、注文住宅から始まり、自分の好きなキッチンなどのオプションや広々したリビングなどに憧れますが、見積もり出して、無理なことに気づき、徐々にグレードを落としていき、最後はローコスト建売住宅になるのです。

賃貸と比較すれば、ローコスト建売の住宅も十分魅力的に見えますし、性能も賃貸より格段に上な例がほとんどです。

ということで、多くの方がローコスト建売で落ち着くようです。

実際住宅購入者の8割が新築を購入し、そのうち、半数以上が建売を購入するというデータがございます。

結局安くてお買い得な建売は万人に魅力的に見えるのです。

私も建売購入の一歩手前までいき、そこで中古住宅の魅力に気づいたのです。

きっかけは些細なものです。スーモで建売を調べていたら、近隣の築10年の中古住宅がでていたのです。

たまたま、検討している建売とそっくりの住宅で、10年前に同様に建売住宅で売り出されたものだと分かりました。

驚いたのが、土地の地価も坪数もほぼ同じ、同じエリアの住宅のため、純粋に差額が建物価格の差だと考慮すると、新築は1800万円、なんと中古は800万円だったのです。

中古は安くなるということは聞いておりましたが、まさかこんなに差が出るとは驚きでした。それも築古の住宅ではなく、新築と遜色ない性能で、傷みもそこまで酷くない家です。正直リフォームも不要で、数万円のハウスクリーニングのみで十分新築並みに使えそうな家でした。

住宅は新築から10年で半値に下がると言われています。

つまり、新築購入者は、最初の10年で、住宅価値の半分を失うわけです。

もし住宅ローンを35年で組んでいれば、最初の10年は利息分の支払い割合も多いことから、25%程度しか返済ができないはずです。

10年ローンを払い続けても、10年後、もし売ったら大赤字なわけです。

言い方を変えれば、10年安い賃貸で我慢すれば、1000万円安く同じ住宅が購入できるわけです。

今の新築は、大切に使えば、70年から100年くらいは普通に暮らせます。たかが10年劣化したから住宅の本来の価値はほとんど目減りしておりません。20年目までに外壁塗装などもしっかりメンテを行い、室内の設備なども随時更新すれば100年使える住宅にできます。

長く住むつもりなら尚更、築10年以降の方が重要なわけです。

1000万円程度安くなる理由として設備の老朽化を指摘する方もおられます。確かにエアコンや給湯器のような電化製品は10年程度で寿命を迎える例が多いです。

しかし、一般的なリビングのエアコンも20万円程度で購入できますし、エコキュートなどの給湯器も50万円あれば交換できます。2階にも2台小さいエアコン10万円程度が設置されているとしても、エアコン、給湯器全てで100万円あれば交換できます。それ以外の設備であるキッチンやお風呂などの水回りは30年程度使われる方がほとんどなのでまだまだ使用できます。もちろん給湯器、エアコンなども15年以上壊れない例も多いので一切追加費用なしで中古住宅を購入できる可能性も高いです。

特に女性の方に多いですが、他人が使ったキッチンやトイレなどは生理的に受け付けないという場合も、ハウスクリーニングで新品のように綺麗にしてもらえるので心配無用です。

自然災害などが心配という場合も、新築と同様の火災保険に加入できますので、災害に遭えば、同様の補償が受けられます。また家の欠陥などを補償する保険についてですが、新築は基本10年保証なので、築10年の家では保証が切れておりますが、裏を返せば10年間で欠陥が見つからなかった優良な家だということがわかります。どのみち新築で買っても10年経てば保証は無くなるので条件は同じです。

むしろ、新築だと最初の10年でトラブルに見舞われ、保証を使っても、満足いく結果にならないことも多いので注意です。

私の経験では、欠陥のある家は新築の建築時点ですでに欠陥を抱えているので、家自体のクオリティは相当低いです。新築建売は、このような品質の低い家を買うリスクもあるのです。アメリカではむしろ、新築は嫌われるようです。中古が好まれる理由に、このような欠陥がないことを時間をかけて証明している家だという認識があるようです。低品質の家は中古市場に出せるものではないため、大抵売られることはありません。

稀に悪徳な売主と不動産業者により欠陥住宅が中古で売り出されている例もございます。

もし購入する家がハウスメーカー施工ならば20年くらい保証が付いている例もありますが、地元工務店のローコストの中古になると、そのような期待もできないので、購入前に数万円かかりますが、ホームインスペクションを実施してください。専門家が該当の家を隈なくチェックしてくれます。自治体の助成があることも多いので調べてください。

これらのデメリットを加味しても、やはり価格の魅力は偉大なもので、中古住宅は魅力的に映るわけです。