高気密高断熱住宅の見本!一条工務店のアイ・スマートを徹底分析!

出所:https://www.ichijo.co.jp/lineup/i-smart/

アイ・スマートのデザインは多くの方が憧れるものだと思っています。無駄のないシンプルな白や黒を基調としたデザインは、万人への受けも良く、時代に左右されないデザインだと思います。また使い勝手などの機能性も重視されており、かつ最大の特徴である高気密高断熱を他社よりも安く提供できているところが最大の魅力です。

高気密高断熱住宅は、本来住宅価格が高くなりがちで、購入する方も多くないため、ほとんどの住宅会社が主力の規格商品にはせずに、特別な注文住宅の形で対応しておりました。この方法にすると、大量生産ができず、1棟1棟個別で図面などを考える必要があるため、コスパが悪く、高くなります。他の住宅会社は、それでも主力のある程度高気密高断熱なそこそこの住宅で売り上げを上げていたため、高気密高断熱にはあまり力を入れていなかったのです。

そこで一条工務店は敢えて、高気密高断熱の規格住宅であるアイ・スマートを売り出し、顧客の大量獲得に成功します。

規格住宅にすることで、同じ家を大量生産することができ、設備などもすべて安く仕入れることができるようになりましたし、同じ商品を大量に使うことができるので、自社でその商品を開発することができるようになりました。

基本的に一条工務店ではキッチンや窓などの主力な設備や建具をすべて自社の工場で生産しております。余計な手数料が一切かからないので、他社よりも同等な家を安く提供することができるようになりました。

これから高気密高断熱住宅の購入を考えている方、リフォームで高気密高断熱化を検討している方、もちろん一条工務店のアイ・スマートの購入を検討している方にとって本記事は非常に役立つと自負しております。

それでは、アイ・スマートの魅力的なポイントを紹介します!

1.高断熱構造~外内ダブル断熱構法

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/insulation/

アイ・スマートの最大の魅力がこの断熱材です。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/insulation/

特に壁の断熱材は他社を圧倒しています。一般的な建売などの2.5倍以上の断熱性能を持っています。実際施工が最も難しいのも厚い壁の断熱材です。使われている高性能ウレタンフォームという断熱材は、一般的な建売住宅で使われるグラスウールの約2倍の断熱性能があるとのことです。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/urethane/

つまり同じ厚みでも2倍近くの断熱性能を発揮できるわけです。さらに一般的な建売だと壁の断熱材は105ミリ程度が限界となり、ほとんどがこの厚みです。一条工務店は特殊な構造になっているため、140ミリまで充填できるうえにさらに外側に付加断熱を40ミリ設置しています。一般的な構造では、柱などの外側は通気層を設けて外壁を設置するのですが、アイ・スマートでは特殊なやり方で断熱材を外側にも貼り付け、ダブル断熱で、なんと190ミリの厚みを実現しております。ぱっと190ミリと聞いてイメージ湧かない方もいるかもしれないですが、500ミリのペットボトルを立てた時の長さくらいです。いかに厚みがすごいかわかっていただけると思います。標準で付加断熱をしているハウスメーカーなどはほぼ皆無ですし、お願いするとしても多額の追加料金を請求されます。つまり、壁の断熱材を厚くしたいのなら、一条工務店以上に安くできる業者を探すのはかなり困難だということです。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/urethane/

標準で実施すれば、大量生産で単価も下がりますし、施工精度も高まるので他社では追随できなくなるのです。特に壁の断熱材は、完成後に追加することが非常に難しいので、アイ・スマートの一番の魅力ですし、同様の高性能ウレタンフォームを天井に235ミリ、床に140ミリ使用することで、高性能窓や熱交換換気システムの影響もありますが、年間の光熱費を6分の1にまで抑えています。

2.防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシの使用

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/

窓も断熱材同様に家の断熱性能に大きく影響を与える部分になります。数々の高性能な窓を見ておりますが、一条工務店オリジナルの防犯ツインLow-Eトリプル樹脂サッシは最高性能で間違いないです。一般的な建売で使用されているペアガラスアルミサッシの5倍の性能とのことです。最近は一般の工務店などでもトリプル樹脂サッシを使用している例はありますが、標準は見たことがないです。基本オプションで追加料金がかなりかかります。一条工務店の場合、サッシの中にも断熱材を充填していてサッシの性能も上げておりますので、結局一般工務店が高額なオプションで提供する窓より高性能になるわけです。

窓は、住宅を建てた人が最も後悔する箇所で妥協せずに選ぶことが肝要です。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/

夏は73%の熱が窓から侵入し、冬は58%の熱が窓から逃げております。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/

意外と知らない方が多いですが、アルミサッシは樹脂サッシの1000倍熱を通します。真夏の昼に室内からアルミサッシを触るとやけどするくらいに熱くなっているので注意です。つまりアルミサッシを樹脂サッシに変えるだけで、この部分の断熱性能を1000倍にできるわけです。

さらに3枚のガラスの中間に2つの空気層がありますが、どちらもアルゴンガスを入れており、普通の空気より熱を通しにくくなっております。これらの組み合わせにより熱の伝わりにくさを表すU値は世界トップクラスの0.8を実現しております。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/

一般的な建売で使用されるペアガラスアルミサッシならば、U値は4.65となり、年間の冷暖房費に6万5千円も差が生まれます。50年で325万円も差がつくので、いかに窓の性能が重要か痛感します。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/sash/

また強化ガラスになっており、超大型台風が来ても心配ないです。90m/秒もの超々突風にも耐えられるので、ガラスが割れる心配がありません。

最後に防犯ガラスになっているのでハンマーで叩いても割れないくらい強力とのことです。空き巣の多くが窓から侵入しようとしますので、これは嬉しいです。私の知り合いでも空き巣に入られた人は多く、窓を強化するだけで防げるならコスパは高いです。

3.高気密構法

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/airproof/

高気密とはつまり、いかに密閉されているか、隙間がないかを表した言葉です。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/airproof/

気密性能を表す数値はC値といいます。この数字は1棟の家の隙間量を示していると考えてください。中々あり得ないですが、0となれば、一切隙間がない家となります。逆に大きくなればなるほど隙間だらけの家ということになります。

一般的な建売のC値は5です。45坪の家の場合、はがき5枚分もの隙間が家に空いているということになります。これがアイ・スマートでしたら0.59になり、はがき0.6枚分まで小さくなるのです。断熱以上に気密が重要という人も多いです。

断熱と気密が混同されている方が本当に多いので、違いを簡単に説明しておきます。冬の服でいえば、断熱=セーター、気密=ウインドブレーカー、気密と断熱の両方を満たしたもの=ダウンジャケットだとご理解ください。もしセーターを着ていたら冷気が伝わりにくいため暖かくなりますが、セーターの隙間から冷たい風が入ってきてひんやりすると思います。つまり熱は伝わりにくいですが、風はスースー入ってくる状況です。つまり断熱性能は高いが気密性能は低いということになります。逆にウインドブレーカーは、風は入ってこないが、冷気が伝わりやすいので、寒く感じるわけです。つまり隙間はないので高気密だが、熱が伝わりやすいので低断熱ということになります。これらを融合したダウンジャケットは高気密高断熱なので、人気なわけですね。ちなみにほとんどの建売新築は低気密中断熱といったところです。気密性能を高めるのは、断熱性能を上げることより難しいのです。隙間を埋める行為は1棟1棟丁寧に施工する必要があり手間がかかります。

一条工務店は、ダウンジャケットで例えると、ものすごい厚みにして、一切隙間なく着ている状態になります。想像してもらえば分かりますが、熱も風も一切伝わらず、中はぽかぽかなのが分かりますね。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/airproof/

気密性能は、断熱性能みたいに断熱材や窓性能から計算することはできません。目に見えない隙間を調べるには気密測定が必須です。アイ・スマートならすべて気密測定を行いますので安心の品質となります。ちなみに一般の建売などで気密測定を依頼すると5~10万円程度の料金がかかるのでお得です。

4.超高性能熱交換換気システム ロスガード90が標準搭載

 

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/ventilation/

一般的な建売のほとんどが第三種換気というシンプルな換気システムになります。これは、極端な話、家に数か所穴をあけて、トイレや風呂などの汚れた空気が溜まりやすいところの穴に換気扇をつけて、排気を行い、リビングや寝室などの綺麗な空気が必要なところの穴から吸気するという方法です。もちろんこの方法だと、例えば冬に20度に暖房して暖めた空気を外に捨て、外の0度の冷たい空気を中に入れることになるので、折角暖房で暖めた空気が無駄になります。よく吸気口にテープを貼り、換気扇を消して、換気を止めている家庭がありますが、大変危険なのでやめていただきたいです。室内の有害物質が滞留したり、CO2濃度上昇で健康被害が出たり、結露でかびが発生し健康被害や家の劣化やシロアリ発生などの最悪な事態が多発するので注意です。

その点ロスガード90なら排気も吸気も同じ場所で機械で行います。さらにその場所に熱交換器を設置しており、約9割の熱を捨てずに保ったまま室内に戻すことができます。つまり、室内の空気を外に捨てるとき、その空気に含まれている熱を熱交換器がキャッチして保管し、外から入ってくる空気がその熱交換器を通過するときに熱を戻して、室内にほぼ同じ温度の空気を戻す方法です。さらにダクトを使って各部屋に確実に新鮮な空気を送ることができます。さらに湿度も維持したため戻すので乾燥も防ぎます。

図の例では、室温が20度、外気温が7度の時に、18.7度の空気を戻しているのでほぼ室温に近い空気を戻しているのが分かります。換気による熱損失を大幅に減らせるので、光熱費の削減に大きく貢献します。

唯一のデメリットは、春や秋などの冷暖房を必要としない夜に暑くなることです。昼間暖められた室温が夜間外が冷えた時に、暖かい空気を排気して、冷たい空気を取り込むことでちょうどよくなるところを常に暖かい空気を戻すことになるので、部屋が夜間の外が冷えている時間帯でも暑くなることです。

一般の建売なら、昼間に29度くらいに上昇した室温が夜間外が冷えると24度くらいまで下がるところを、ロスガード90の影響により28度くらいで推移するという感じです。夏場みたいに暑くなります。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/ventilation/

一般の換気システムと比べると年間で4万円も暖房費を節約できるとあります。換気は24時間常に行うものなので効果は絶大です。特に雪が降る地域などは気温がマイナス5度などにもなるので、熱交換器の影響は絶大です。

5.全館床暖房

想像したら容易に分かると思いますが、熱交換なしで入ってきたマイナス5度の空気と熱交換ありで入ってきた18度程度の空気では、20度にするためにかかる暖房費は格段に変わるということです。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/floor/

一条工務店と言えば全館床暖房というくらい有名な設備だと思います。正直他社では聞いたことがないです。

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/floor/

エアコンと比べると足元が温まっており、全身が温まっております。冷え性の方には絶対おすすめですし、寒いと感じることが一切ないです。実際に体験しないと分からないと思いますが、イメージでいうと心地よい春の日にいるような感じになります。どこにいても一定の丁度良い温度で足元から暖かく快適です。しかも電気代がエアコンと同じくらいのようです。実はこの床暖房、かなり低温で行っているようで、一般家庭の断熱・気密性能では全く家が温まらないようです。この低温のエコな床暖房で家が温まるのはアイ・スマートの超高気密・高断熱性能がなせる業です。つまり、全館床暖房は一条工務店の家だからこそエアコン並みの電気代でできるのであって一般の建売住宅に導入すると電気代で破綻します。全館が同じ温度って本当に快適です。特にお風呂に入る時や朝起きた時などに快適さを実感します。よくホテルに宿泊すると、どこに移動しても同じ温度なので、活発に活動できませんか?実は温度差がないと、家の中の移動も億劫ではなくなるので、活動的になります。対極にあるのが昔の家でこたつを設置しているケースです。この場合、一度こたつに入ったら二度と出ないと決意するくらいにリビング内の移動でさえ寒さで億劫になります。廊下や2階に行くのはまるで、春の草原から南極に行くくらいの気持ちになるものです。それほど寒さというのは不快ですし、全館を温める意味は非常に大きいのです。一条工務店レベルの断熱性能があれば、エアコンでも全館冷暖房が用意にできますが、最大の違いは、場所により温度にムラができることと足元が寒くなることです。頭寒足熱ということわざがありますが、足を温め、頭を冷やせば、頭が冴えてより生産的になるということです。エアコンは頭の方を温め、足を冷やすので、眠くなってしまいます。

6.屋根一体型太陽光パネルと大容量蓄電池

出所:https://www.ichijo.co.jp/technology/element/solar/

一条工務店の大目玉商品なのに、オプション扱いになっております。250万円程度で大容量の太陽光パネルと蓄電池が手に入るという破格の価格となっています。

通常同等の商品を他社でお願いすれば400万円程度はかかるので、ほとんどの購入者がつけるオプションになっています。もはや標準装備すればいいのにとも思います。

写真にあるとおり屋根一体型になっているので、メンテナンスフリーで見た目も洒落ており、非常にお得です。普通は10年程度で購入費をペイできますが、一条工務店の場合、導入費が破格なので、6~7年で元が取れ、その後は利益になる例も多いようです。自家消費も含めたら年間30万円程度の収益になるようで、かなりお買い得です。一条工務店の試算だと導入費に250万円かかっても、総利益が500万円くらいの利益の試算になるので、250万円程度の黒字が見込まれる超お買い得商品です。

紹介した1~6は代表的なアイ・スマートのメリットですが、その他多数ございます。中古住宅をリフォームで高気密高断熱しようと考えている方、他社で高気密高断熱住宅を建てようと考えている方、アイ・スマートの購入を検討している方は是非参考にしてください。